占いの迷路から抜け出せ!2
前回相性の事をお話ししましたが、今回は性格についてお話ししましょう。
占いの世界ではよく性格の事を良く聞かれます。
性格を知る事はその人とどう付き合うべきかの判断にもなりますし、自分の選択肢の中でどう選ぶかに重要なカギになります。
普段の会話で、あの人は性格良いとか、悪いと言う言葉がよく飛び交いますが、性格に良い悪いがあるのでしょうか?
確かに私自身もそんな会話を占いの世界に入る前は同様に口にしていました。
しかし人の相談に乗り性格が悪いと言われる人にはそうなる理由がある事に気づきました。
誰もが冷たくきつい性格だと思われる社長が、家庭に帰れば優しい子煩悩な良いお父さんなんて事も良くある事です。
人間は対する人や立場等で、違う顔を見せるものです。
しかし一般の方はその表面に出た姿や言動の自分の知っている情報だけを元に、性格を判断してしまうんです。
世間で言われる性格とは、個人の特性と価値観に運勢と環境と言う外的要因が加わり、結果出た行動や考えの事を判断したものです。
優しさからきつく叱ったり、ずるさから表面上優しい振りをする事も多々あり、本質を決めつける事は出来ない。
表面に出る行動や発言で不特定多数の人の分析は良いかもしれないが、恋人や兄弟、親、子どもの様な身近な人は単に良い悪いで片付けられない。
内面の思考を知らないで性格を把握できない。
では今一度性格をどう捉えれば良いか考えてみましょう。
二の巻 性格を良い悪いで考えるな!
まず、性格で表現される言葉に情熱的、クール、わがまま、思慮深い等多数あります。
一の巻で陰陽論で全ての事象には相反する二面あると言いましたが、性格ではどうでしょう?
情熱的だと冷静と考える人も多いんじゃないでしょうか。
しかし、それは心の起伏を考えた場合で、単に情熱的だけで考えた場合、情熱的な人は良くとらえた表現で、悪い表現にすると感情的な人です。
クール、冷静な人も冷たい人と変換出来る訳なんです。
思慮深い人と言えばしっかりしたイメージですが、考え深い結果決断するのに時間を要し、優柔不断と思われる事もあるでしょう。
面倒見が良い人の場合、相手が望んでいる事ならありがたがられるが、望まれていない場合只のお節介でしかない。
一つの事柄は判断する側の受け取り方で良くも悪くもとらえる事になり、結果良いイメージで出た場合と悪く出た場合で受け取り方は変わると言う事を忘れてはいけない。
この事から性格は捉え方で良くも悪く変化しますので良い悪いは状況や受け取る側の価値観で決まるんです。
性格が良い悪いでなく単に受け取られ方の評価に過ぎない。
相手のニーズを無視した行動は良い事であっても決していい結果に結びつかない事になります。
結果だけで性格を判断するのは大きな勘違いなのだ。
自分の性格も同様です。
たまに性格を変えなさいという言葉を使う占い師がいるが、性格など変わりません。
言われた方にとってはたまったものじゃない。
出来ることなら既になおしているし、本心を隠して装ったところで本人の幸福感は決して満たされない。
性格を変えるのではなく状況に応じて控えたり、自分の特性を活かす事が大切です。
情熱的な事は決して悪い事ではありません。
しかし仕事上で事務的に処理しなければいけない場面では、支障がでるのも当り前です。
社会人としてTPOをしっかり身に付ける事です。
出すべき所と控える所をわきまえる事が重要なんです。
対人に対しても性格をひとくくりに良いか悪いかで判断せず特性がどの様な場面で注意しなければいけないか、信用に値するかをしっかり理解する事が大切です。
一番間違った判断は他人と自分の価値観が違う事を理解せず、相手の言動や行動を自分の思考に当てはめて判断してしまう事です。
これが一番仲たがいや親子間のすれ違いで多いパターンです。
基本結果は誰しも望むものだが、結果ありきで物事の判断を重視する方とその過程ややりがいを重視する方では物事の運び方は違ってきます。
売れるものを作る人と良いと思うものを売ろうとするのでは全く違う行動になります。
どちらの考えも決して間違いではありません。
状況や立場や時期でその価値観を出して良いか悪いかを理解する事が大切なんです。
しかしこの対立が色々な場面で信頼関係にひびをいれます。
相手の意見も理解し尊重した上で、方法が間違っているかどうか今やるべき事を判断する事が重要で、相手と自分のどちらが正しいかを意識するところには答えは現れて来ない。
占い師が単に合うかどうかの評価までです。
良いか悪いかは相談者の考え方の領域なのだ。
押し付けがきつい場合、占い師の好みや価値観が入っている。
その点が理解できていない占い師には気を付けた方が良い。
この性格の特性を良く理解する事が、人生を伸ばすも殺すも鍵になります。
私は占い師の仕事を医者に例える事が多いが、対人が関わる恋愛、親子、仕事上のやり取りの相談は弁護士と同様だと考えている。
人としどうではなく、クライアントの利益優先です。
最終的に道理の説明をする事はありますが、相談者が納得する事がすべてです。
その判断出来る材料を精一杯そろえ決断できる状況にする事が占い師の仕事です。
勘違いした占い師はその一線を超え、自論に酔いしれます。
人生をどう生きていくかは本人が決めるべき。
占い師はより良い判断が出来るようあくまでサポートだと言う事を忘れてはいけない。
上から目線で脅す、決めつける、言い切る。
このような人に頼っていては自分の人生を見誤りますのでご注意を!
占い師を使い、人生の盲点を見つけ、自分の意志で人生を切り開いて戴く事を心から望みます。
三の巻では性格の捉え方はの続きで性格の形成の成り立ちを説明致しましょう。
プロフィール
与麻玲児
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